和歌山市議会議員 戸田正人 市政報告通信 STAY DREAM

和歌山市議会議員 至政クラブ 戸田正人です。

まちなかでは新図書館、新市民会館、市街地再開発ビル、市役所北側駐車場、市駅前駐輪場などの建設が進んでいるとともに4つの大学の誘致にも成功しており、市内中心部の賑わいを取り戻すべく様々な事業が行われています。 今後はこれらまちなかの賑わいの「構想」を「結果」として変えていかなければなりません。現在、進行している様々な事業をまちなかに融合させていくためにどのようにしていくのか、また学校施設の安全対策について、地域規模でのまちづくりについて等、二期目を迎えた尾花市長に一般質問で質しました。

平成30年度9月議会一般質問 概要

◉地域規模でのまちづくり

問①

四箇郷まちづくり協議会で、地域住民の交流スペースが必要という意見が多かったが、平成32年閉所の四箇郷保育所の跡地活用という意味においても有田川町旧田殿保育所を参考にカフェや図書室、更には地域住民の交流スペースなどを持ち合わせた新たな地域住民の拠点として使用できるような仕組みづくりを検討できないか。

答①

四箇郷保育所の跡地利用については、住民が主体的に行うまちづくりの拠点として活用いただくことは地域のコミュニティの充実と活性化をはかるためにも大変有効である。今後、住民の方々が主体的に使えるような仕組みづくりを検討する。

問②

より魅力ある地域づくりをしていくためには、地域規模で住民が主体的になり地域の資源を活かした取り組みが必要と思う。更には、地域住民によるまちづくり議論は地域の連帯感をより深められるものと考えるが市長の所見は。

答②

ワークショップなどまちづくり活動が盛んになってきている地域もあり、地域資源を活かすなど実情に即した地域規模でのまちづくりの必要性は益々高まっている。今後、多様性のある個性を活かしたまちづくりに取り組んでいく。

◉有本中島線(水道路)の事業の進め方について

都市計画道路有本中島線は黒田交差点北側から水道路新興橋南詰付近までの約350mにおいて事業認可を取得し測量設計に着手しているとのことだが、今後、残る北側区間の事業化に際しては、現在事業中の南側区間からと国道24号有本交差点改良工事を含め北側からの双方向での整備を視野に入れ考えてはどうか。

有本中島線は、JRとの交差方法の協議の速やかな成立に努め、事業中の南側区間に続いて北側区間についても積極的に取り組む。

◉市駅前のにぎわい創出

問①

以前から市民図書館を地域の様々な情報発信源として、更にはまちのにぎわいの拠点として再構築すべきと提言してきた。今回、平成31年10月開館予定となった新市民図書館について市長はどのように考えているのか。また、新市民図書館と市駅前のにぎわいをどうリンクさせるのか。来館する多くの方々に、どのようにまちなかに繰り出していただき、回遊性をもたせるのか。

答①

新市民図書館は、市駅ビルの好立地に加え、ホテル、商業施設、オフィスとの相乗効果もあり、多くの集客が見込める。更には、市民に新しいライフスタイルの提案ができ、子供から大人まで、あらゆる世代間で様々な交流が生まれるものと確信している。また、観光やまち歩きの情報発信源としての機能も有することから観光客のスタート地点ともなる。

このように様々な機能を併せ持つ新市民図書館は、「本と人」「人と人」「人とまち」をつなぎ、にぎわいが生まれる施設となり「図書館がまちを創る」と言っても過言ではない。更には、市駅前広場を交流空間として整備することで、市駅は県都の玄関口としてふさわしいにぎわいのある拠点として生まれ変わる。このにぎわいをまちなか全体に広げるため、和歌山市駅、和歌山城、ぶらくり丁の3つの拠点を結ぶエリアの活性化を図り、それらを線でつなげるために連続性を持った、誰もが歩きたくなる空間を創る。新たな人の流れをつくり民間投資を呼び込むことで、持続的に発展し活気あふれるまちなかにしていく。

問②

市立博物館については、市民ニーズを把握するとともに博物館基本計画を早急に策定すべき。更には、新図書館や和歌山市駅などと連動性を持たせ、観光や地域活性化促進につなげていくべきと考えるがどうか。

答②

博物館については、基本計画を早急に策定するとともに、立地を生かし、市駅や新市民図書館と連動させ、にぎわい創出の拠点の一つとして施設等のリニューアルなども視野に入れながら、多くの市民に訪れてもらえるように取り組む。

◉教育施設の安全対策

問 

学校施設内にある昭和56年以前に建設されたブロック造の建築物(部室、倉庫、プール等)は109か所であり、それらは、耐震診断はもとより補強や改修が実施されていないとのことだが、児童生徒が出入りする機会の多い学校施設内のブロック造建築物については、速やかな安全対策が必要と考えるがどうか。

答 

学校内の危険と思われるブロック造建築物についてもブロック塀と同様に安全対策が必要である。速やかに予算面も含め計画を立て、取り組んでいく。

その他の報告

家庭教育支援

6年生が赤ちゃんやそのお母さんと触れ合いながら命の尊さを学ぶ機会「赤ちゃん教室」が開催されました。
この事業は、以前、至政クラブ代表質問で私が提案した和歌山市家庭教育支援条例に基づく事業の一環です。家庭教育の必要性が高まるなか、それに即する事業として大きな一歩になることでしょう。

スポーツ推進和歌山市会議員連盟 会長 戸田正人

①「和歌山県障害者スポーツ協会」に訪問し、県内の障害を持たれている方々のスポーツ状況把握および障害者スポーツ施設見学などをしてきました。
和歌山市民全ての方々にスポーツの機会を推進していく私たちとしては、今後、障害者の方でも全ての方々が平等にスポーツできる機会を設けていきたいと考えています。

②日本代表監督の井上康生氏をお招きし「柔道教室」を開催したところ、小中学生を中心に約200名の児童生徒が参加のもと盛大に執り行うことができました。
本市の子供たちが一流アスリートから指導を受けることで技術向上はもちろんのことスポーツを通じて学び生きる力の向上を目的とし、スポーツ議連は様々な取り組みをしています。
現役の日本代表監督であり、オリンピック金メダリストの井上康生先生に指導を受けている子供達の目は一際キラキラと輝いていました。

国際戦略

①台湾高雄市の国際食品展覧会で紀州ラーメンのPRを行って来ました。
本年6月、和歌山市議会と高雄市議会は覚書(MOU)を締結し、人と人との交流がより深くなりました。
さらに人と人の交流から始まる物と物の取引、いわゆる貿易が加速することで両市間による地域経済の活性化も期待することがきます。
これからも台湾および海外市場を視野にいれ本市と海外との距離がより近くなるよう政策を講じていきたいものです。

②行政院農業委員会(日本での農林水産省)へ訪問。日本での農林水産副大臣にあたる李退之副主任に和歌山市産新生姜のPR、そして今後の農産品交流についての意見交換をさせていただくことができました。
また、短い時間でしたが台湾そごう百貨食品売場を視察。
北海道産の生乳が販売されていたことと、和歌山県産のデコポンが1個約1300円(日本円)で販売されており、日本産の農産品が如何に人気で高値の取引されていることがわかりました。
和歌山市議会と和歌山市は両輪で、本市の様々な産品を海外市場に向けて発信すべく真剣に取り組みを行なっていきたいと考えます。

③来年10月完成予定の和歌山市立図書館と来年12月に完成予定の台湾台南市立図書館と本格的交流するための台湾国台南市政府 李孟諺市長と面談。両市の図書館交流についての提案を議会の代表としてプレゼンテーションをしました。
文化交流、就業や起業等の体験交流、人材交流など3つの交流をゴールに、その実現を「本」と「体験」を両市民に提供していきたい旨、ご提案したところ、李孟諺市長は私の提案に対し「詳細は文化局および図書館が決めるものとした上で、完成は少し遅れているが新台南市図書館が完成した際には和歌山コーナーを設置したい」とお述べになられました。特に両市のことを紹介するスピーチイベントや両市のグルメを紹介するイベントに感心を持たれました。
また、台南市図書館職員も「図書館は本を読んでもらうだけの施設でなく、様々な情報発信ができる図書館を目指している」のこと。
まさに、私達が目指す新図書館と全く同じベクトルです。
今後はお互いの文化や歴史、観光などの情報発信を体感できる図書館交流を目指して行きたいと思います。

スポGOMI in 四箇郷

1時間で集めたゴミの量101.75kg
スポGOMIは、決められた地域内のゴミを拾いながら美化に努め、拾ったゴミの量やゴミの種類をポイントに変換し、チームでそのポイントを競い合う全国的に広がっているスポーツ競技です。
地元四箇郷地区でも「四箇郷まちづくり協議会」の一環として、スポゴミを通じて地域コミュニティを図り、地域をより深く知ろうという目的で県、市協力のもと開催されました。
子供から高齢者まで21チームの参加があり、和気あいあいの中でも真剣にゴミ拾いをし、競技を楽しんでおられました。
今回のイベントを住民自ら計画し会議を重ね実施しましたが、地域のことは地域でするという意識と地域住民の絆がより強まったような気がします。

陸前高田市 電動ビークルバイク事業

レンタル自転車ではなく、レンタル電動バイク(原動機付自転車)事業です。
自転車ではなく原動機付自転車のため市内観光などの行動範囲が広がり、また電動三輪などを導入し足に自信がない方などへのユニバーサルサービスにも利用できるとビジョンを描かれているようです。
観光都市を目指す和歌山市にとって陸前高田市のような電動バイク貸出事業は、観光客の利便性を高めると共に障がい者の方などへの新たなサービスとして福祉観光の促進にも繋げていけるのではと思いました。
今後、これらの事業を和歌山市に提言していきたいと考えます。

宮城県多賀城市立図書館 視察

多賀城市立図書館は、民間企業であるCCC(カルチャー.コンビニエンス.クラブ株式会社)が運営している図書館です。
平成31年10月にオープン予定の本市新図書館は、同じ企業である株式会社CCCが運営者(指定管理者)として正式決定しています。
「我が家」と同じ空間コンセプトの図書館を目指しているとのことで、新しい時代の図書館及び複合施設を提供されているように感じました。
ただ運営者は、図書館は教育施設であるとの理念を第一義に置き、単なる空間提供だけでなく市民の様々な学びの機会や情報共有の場としての重要性を意識し、運営されているとのことでした。
この日は土曜日にもかかわらず朝9時前から約50人の学生たちが開館待ちのための列を作っていました。和歌山では見たことのない光景ですね。
ぜひ、指定管理者であるCCCには、図書館機能はもとより、人の賑わいを創出し、街の拠点となるような図書館運営を担っていただきたい。

ずばり、
①和歌山市に担当者が移住していただきたい。(住民目線)

②市民や地元企業、商店主たちと日々円卓会議を開いていただきたい。(中央企業と地元企業の意見交換)

③CCCの支社もしくは部署を本市に設置していただきたい。(雇用創出)

④和歌山市行政がおこなう全ての課のイベント情報を図書館が一元管理し、共同できるイベントは共同実施していただきたい。(図書館に行けば全て情報がわかる)

⑤和歌山市と本市姉妹都市や友好都市間の情報交流がいつでもできる取り組みをしていただきたい。(地方自治体の国際戦略)

戸田正人(とだ まさと) 和歌山市議会議員
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